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同調と違う“波”が押し寄せてくる。
シュカはコウの頭を後ろから自分に引きつけ、左手で冷たいビルの壁に腕をつき重心を保つ。
「ふ……っュ……カ──っ!」
小さくて青い、愛情。 とても儚く、もろい灯火。
カチッ。と小さな音と共にシュカは支えとなっていた左手を自分のカフスにかけてそれを外した。
少しずつずらされては繰り返された深い深い口づけを唇から顎、首筋へと流しシュカは言う。
「コウ、コウ……。俺の唯一は君だけだよ。他の誰でもない……コウだけだ。コウは、コウだけのために生きて……。俺も、俺だけのために」
鎖骨と鎖骨の間に整った熱っぽい唇を押し付けられ、かろうじてシュカの腕で立っていたこうはふっと力をなくして一番近い体温に身を委ねた。
「生きるから」
カチッ。と、今しがた外したカフスをコウの左耳に二重になるようにはめて、シュカはコウを抱きとめた。
「────────っュ……カ……?」
ひゅっとコウは喉を鳴らし、いつの間にか自由を奪われている体に気付く。
さぁっと2人の中心から円を描いて外側に風がそよいだ。
「ごめんね、“コウ”」
白銀の髪。蒼眼の瞳。
シュカの制御装置なしの、PSY=Voleme全開の戦闘態勢。
「朝から自分と同じ人間がそういう事をしているのを見るというのは……酷く、気分の悪いものですね」