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 カスガ? くようせいかそうかい? ……ナキ?

 体の自由が効かないせいもあってか、コウはシュカの口から発せられる聞き覚えのない単語に神経を集中してしまう。

「夏姫様は関係ございません。 ……付け加えさせていただきますと、わたしは君と争おうと思って今までの2年間がむしゃらに捜していた訳ではないのですよ。無論、全くそうだとは言いませんけれど」

「ふ……冬姫トキのことか」

「それ以外に何があります。 ……彼女、冬姫様は君と違って有望視されているのです。今から養成すれば夏姫様に並ぶことさえ可能。しかし、まぁ、結局は造り物。所詮“偽物クローン”は“本物オリジナル”の影でしか生きる意味を持たな」

 カスガの台詞はみなまで告げられる事は無く、シュカのPSYサイによって与えられた2度目の閃光で戦闘開始となった。
 相互に50メートルほど後方へ身体を跳ばして間合いを取る。

「せいぜいそうやって驕っていることだな!  何が偽物か、身を以って知ることだ」

 ふっと空気をブレさせて瞬時にカスガの背後うしろへ移動し、シュカは自分と同じ首に手をあてて蒼い電気を放出する。鈍い感電の音がビルに反射し、次のシュカの攻撃の一手に拍車を掛けた。

「──っ何故……っ! どこでこんなヴォリュームをっ」

 電撃のショックでガクンと膝を折り、カスガは自分を抱きしめるようにして言った。が、シュカはその問いに答える義務などないと一笑に伏し、屈み込んだままのカスガの前に移動して顔の前で腕を交差する。

「ふ……っあはははは! 馬鹿がっ」

 ドンっとアスファルトがすり鉢状に沈下し、中心に居たシュカはカスガをそこに残したまま宙へと身を浮かす。
 ──────── 死んでなんかやらない!! ────────