p6
「も、もぉそんな手にのらないからねっ☆」
二重の策できたな? 慎ちゃん。
なぁんて思ったけど、慎ちゃんは言ったままの穏やかな笑顔のまま、あたしから瞳をそらさない。
「……じゃあ、どんな“手”をつかえばのってくれるの?」
「どっ?! どんなってっ! ほかの“手”なんかいらないぃっ!」
やっとこ冷めてきた顔がまた、ぼぼぼっと赤くなる。
「なに考えてんのよぉ~~~っ×××」
「……有栖こそ、ナニ考えてんだよ」
「うっ……」
ううう~~~。
あたしはこのまま三頭身くらいになっちゃうんじゃない? ってくらいにちぢんでしまう。
はっ、はじゅかしぃっ。
「今日はもう遅いからさ、明日、駅の東改札口で待ってる。10時にさ」