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あたしは白いひとつの封筒をびりりと破いてダイニングキッチンへとぺたぺた歩いていく。
———— 拝啓 春日部有栖 様
お父様がお亡くなりになり、早いものでもう3年経とうとしていますね。 心中のご苦労、お察し申し上げます。
ところで、お父様であられる春日部有人様の生前のご希望通り…… ————
「息子の和泉をそちらのお嬢様である有栖様の婿養子としてっ? 今週の土曜日にお宅に行かせ……っ!」
視線が、玄関とダイニングキッチンをつなぐドアへと自然に泳ぐ。
「むっ、“息子の……和泉”?」
「砂原 和泉。 今日からおれ、ここの住人♪」
にやにやと笑いながらそいつ、昴という男はそうのたまった。
「そ・し・て・有栖。 お前の、旦那さん♪」
ぐらり……。 あ……。 目の前まっくら。
「っちょっとぉ! あたしなんにも聞いてないぃっ!」
っ落ち着けあたしっ。 落ち着いて考えろ!
「クククッ。 たぁ~のし~い夜を過ごそうな♪ ハニー♪」
「@$&※っっ!!」
ああ、ヴィヴァ・ハレルヤ……――――。