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ずるっと目玉焼きがフォークからすべりそうになる。
……っこの男がなに考えてるのか、あたしには理解できないっっ。
「う~ん、有栖と行きたかったけど、ま・いっか。おれ行ってくるわ」
「……ねぇ、ちょっと、なんなの? 本当に。どーいうことよ」
昨日はあのままショックで布団にもぐりこんじゃったから、本当のトコロってやつは聞けなかったのだ。
「春日部さんとおれのオヤジ、親友だったんだって。で、すっげぇ仲良くって、自分らの子供が出来て、互いに男と女だったら結婚させようって。ずっと言ってたんだって♪」
……っお、おおおお父さまっ! なんってことを約束してくれたんですかぁっっ。
「んで、おれがここに居るってコト」
「そっれじゃ、むかしの結婚ジャン!」 (政略結婚と言いたい)。
ああ、どーしよう。また暗くなってきた。
「あんたにだって他に好きなひといるでしょう?」