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……なんで、わかったんだろう。 なんで、和泉は……。
とくんとくんって、心臓……速い。
「くすっ。 和泉はなんでもわかっちゃうんだね。 ねぇ、なんであたしと婚約しようと思ったの? もし、あたしがすっごいブスだったら……ってこととか考えなかった?」
シャ……ン。
曲は途中で止まり、和泉は戸惑いながらあたしの目を直視した。
気のせいかな……、いつにも増して真剣……。
「それに……慎ちゃんも、いるんだよ? あたしだったら好きな人が他の女の人といっしょだったら……いられない」
「……あ」
「あたしっ、都合のいい性悪オンナだね! 慎ちゃんのこと、信用してるけど、いつ……またひとりになっちゃうかわかんないから、和泉を追い出さないんだよ。 ……ほんと、サイテー」
小首をかしげて情けなさそうにそう言ったら、和泉は組んでいた足を下ろしてギターのネックをぐっと握った。
「……最低なんかじゃないさ。それが恋人でも友人でも、“誰かが”いてくれなきゃ……。 ひとりだと、ぶっ壊れちまう……」