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「あー、アイツね……。その間だけでも実家帰っててもらったら?」
「……あ、そ、そうだね……。 この、豚肉いいやつだね……」
そういう心配にとられたってことが、なんかみょうに切なくって……。ワケのわからない応え方をしてしまう。
『有栖なら……』 って、どういうことだろう。 あたしとおなじ状況のひとって……。
横で慎ちゃんが一生懸命話してくれてるのに、あたしってば、和泉のこと考えてる。 もしかして和泉は……。
「……有栖、なんか上の空だけど、大丈夫?」
「っえ? うんっ、だいじょうぶだよっ」
「――……心配事あるなら、言って欲しいなって、思うんだけど。 でも、大丈夫ならいい。 ……相談なら、のるから」
優しいね……。 慎ちゃんは昔から優しかった。それにあたしは、今でも甘えている。 甘えてる、だけ……?
「っあたし……――!」
ドクンって心臓はね上がったのと同時に、あたしはかごを持つ慎ちゃんをふり仰いだ。
慎ちゃんは好き。 でも……なんか違う!