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ばっと慎ちゃんの手を振り払って、和泉は大声で言う。
そしたらさっきの女の人がサッと顔を青くして、大きめにカールされたロングの髪をなびかせてそれを止めようと和泉の腕を引っ張った。
「止めなさいよ! 和泉!!」
「世の中ンなに甘かないんだっ。“疑う”って言葉知らねぇの? ンなら教えてやるよっ!テメェ意外は信用できないっ、自分を道具にしか生きてかれねぇっ! そんなおれみたいなヤローはっ、こういうオンナに使われて他人だますのが生きてく糧なんだよっ!」
いっきに和泉はそこまでしゃべってひと息ついた。
……あたしと、おなじ状況のひと。
「はっ、まだセーフだぜ? なぁんにも盗ってねぇからよ。最終的にはこの家の権利書と登記簿だったワケだけどな」
「……っ! 和泉、貴方と私。もう何も関係ないからねっ。 マンションにもお店にもっ! 二度と顔出さないでっ」
乾いた冷たい空気に、ヒールの音を響かせて、その女の人は激しく和泉をにらみつけてその場を去っていった。
あたしと、ぜんぜん目を合わせてくれない……。
―――― 和泉 ――――
「自首しろよ。 ……一応未遂だったからそんな罪には」