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「サラ金のタチ悪いヤツラでさ、おれに働いて稼いで利息分返せっつんだよ。500万! 利息がンなに付くワケねぇのにな……。 たかだか中坊のおれに何ができるよ……? っいきなりひとりになって、ウラ社会に入れられてっ。 『私あなたを月50万で買うわ』『80万でどう?』 ……買われてやったさ」

 ぽたっとテーブルに涙を落としながら頭を抱え、和泉は声を震わせながらに話している。
 あたしは……信じられない現実に、目を見開いた。

「何だってしたっ。 とりあえずひとりにはならなかったしっ。 ……利息分払い終わっても、おれは辞めなかったよ。金よりも、独りになるのが怖かったから……っ!」

 哀しいのは……なんで? 切ないのは……どうして? 赦せないのは、なんにだろう。
 いつの間にかあたしも泣いてて、目の前でただただうつむいて泣いている和泉をじっと見ていた。

「……っこの家の事は、さっきの女から持ちかけてきたことだった。 50万で買われて、うまくいけば一億以上の家が手に入るって。 けど……有栖の事情知らされて、何かが、狂った。 おれの中の5年のキャリアと……なにか」

 すぅっと合わさる視線に、あたしはなにかが“なん”なのかわかった。