TIME 4

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TIME 4

 午前7時45分。
 どたどたと2階から台所へと足を向かわせる。 コーヒーを入れようとするが、ポットのお湯が沸いてない。
 俺はポットのスイッチをONにして家中の雨戸を開けに行った。

「オハヨー。国語の宿題やったぁ?」 「おはようございます、いいお天気ですね」

 近所の通学途中の生徒の声。 ゴミ置き場であいさつを交わし世間話をする主婦たちの会話。
 ごく普通の、他愛のない朝。
 ピピィ! ピピィ! ピピィ!
 ポットが、お湯が沸いたぞ、早く来い。と言わんばかりに鳴っている。 俺はばたばたとまた台所へ行き、コーヒーを入れる。 1人分だとマズくなるので一応2人分入れてやる。
 そして今年めでたく購入10周年を迎えた古いトースターに1斤の食パンを突っ込み、冷蔵庫からブルーベリーのジャムを出す。

 半年前は……こんなじゃなかったのにな。

 そう。朝起きればあったかいご飯と味噌汁。そしておかずが一品テーブルには並んでた。
 チン! と、トースターがはね上がる。それを取ってジャムを塗り、壁の時計を見る。8時5分。

 ヤベ……遅刻する。

 そう思った時。パタパタとここに向かってくる足音に俺は気付き、刹那だけ足音のするほうに視線を投げる。