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 クラスの連中が、びっくりして俺たちを見る。

「……ごめん。場所、変えないか?」

 どうにも俺は、感情動物らしい。 いったん頭に血が上ると、何をどうすればいいか分からないかわりにすぐ怒鳴って……。 すぐ、自己嫌悪に陥る。

 子供ガキ、だな……。

 つくづく自分の性格に嫌気が差しながら、屋上の階段をひとつひとつ上っていく。
 ドアを開くと、“青”よりも“蒼い”空が目に飛び込んできた。

「……信じるか信じないかは日下の勝手だけどさ、オレ家、田野中先輩ん家のはす向かいなんだけど、すごいんだわ」

 何かに感心するようにそいつは言う。
 家がはす向かいで、なにがすごいのか……。 簡潔に話せよ。なんて思いながら、それでもどこか遠くで聞いている俺がいた。

「昼夜関係なく相手の母親が先輩ん家に押しかけてんだよ。 うちの娘を返せって。 んで近所中すっげぇ噂になってさ。 ……そう、聞いたんだけど」

 語尾が少しずつ小さくなっていく。

「……――要するに、噂の真相が知りたいワケだ?」