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「七澤睦月、居る?」
昼休み。 別に用っていう用もなかったけれど、自分が2年前居た教室に顔を出し、1人の男子生徒に聞いた。
昔ってほどでもないのに、“1年の教室”というものが妙に懐かしく思えた。
「睦っちゃん? さぁ、まだ休んでますよ。今日も見てないから」
「休み?」
その男子の“まだ”ってところが気になり、慎重に聞きなおす。
「いつからだっけ……」
4~5日前からじゃない?
と、教室内から1人の女子の声が聞こえて来た。
……ということは、月曜日。 “あの次の日”から休んでいるのか?
「そうそう週明け早々からいないんだ。 ……本人の家でも連絡してみたらどうです?」
「あ、うん。 じゃあ、そうする。 ありがとう」
キーンコーン、カーンコーン……。
予鈴が鳴っている。 1年の校舎から3年の校舎までは少し速く行かなければならない。
遠いから……。