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 カチッと特別証VIPシート(銀連特殊機構認定証)のフォロ3Dを消したイオンは厄介払いをし、レーザーの檻に囲われている最新独房の前で足を止めた。

「あ、看守さん。銀河連合S.Dじなくて裏銀河連合L.S.Dでした」

「っ?! よけーなこと言わねぇで早く済ませよ!」

 にこやかに眼鏡をはずしたイオンにリングはぎょっとして彼を諭す。
 これ以上自分たちの事を話したら確実に追放であり死刑は確実である。なにしろ隠密、暗躍を司っているのだから。

「……さてと。”φ‐18ファイ-エイティ“史郎。貴方が昨日自分に違法伝法アンラッフルメールを送信した方ですか?」

 牢の真ん中にある椅子チェアに拘束衣を着せられたまま大人しく俯き座る男に声をかける。
 自分が呼ばれたのだと気付き、ゆっくりと顔を上げた史郎は檻の外側に居るイオンをしっかりと見た。

「……”M.E”。メモリー、アイズ」

 しっかりと自分を見ている史郎の声の弱々しさとその単語に、イオンはすっと眼を細める。

「……」

「本当に、居たんだ……。裏銀河連合総主L.S.D.Pお抱えのPSYサイ(超次元能力者)」

 イオンは細めた眼を今度は驚きに見開き史郎を凝視した。
 この男、知り過ぎている。
 だから、濡れ衣を着せられるハメになったのか……。

「後知能力フューチャーコグニションの消滅と再生。記憶レトロメモライズの消滅と再生。脳制御ブレインコントロールを人為的に操れる能力を持つ者……。だろう?」