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ごくんと暁は喉を鳴らし、差し出されたM.Cを手中に納める。そして驚きの色を隠せないといった具合いに瞳を大きくして言った。
「……っやったぁ~! やったね史郎! やっと出来たんだぁ~♪」
きゃ~♪ っと黄色い歓喜の声を上げながら暁は、史郎の首に腕を回して抱きつく。
このM.C、元は今亡き暁の両親が研究していたのだが、暁の両親が不慮の事故で亡くなってからは、史郎1人で研究を重ねていたのであった。
「暁、アームバンド……貸してごらん」
やっとの事で腕をほどいた暁に史郎はそう言ってアームバンドを受け取る。
アームバンド、というのは腕時計型の超小型コンピュータであり、ここにある総合制御機器の端末として、オールコントロールマシンほどではないが多種多様な能力を備えているものなのだ。
「……よし。OK」
ヴヴッという音を出して史郎はM.Cをアームバンドに移した。
それを間の辺りにした暁はさっきとは違う眼をして大声を上げる。
「な、にが『よし』なのよぉーっっ!!」
「ん? 何ってM.C移転」
にこっと史郎は笑顔で言って、横から暁にひったくられたアームバンドを目で追っていく。