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用意されていたセリフをそのまま言うようにして話した史郎を、イオンは一息ついて早口で尋ねた。
「……貴方は自分がどうして濡れ衣を着せられたか解っているのですか」
「裏銀河連合の極秘密事項を知ったから」
どうやって知ったのか。
イオンの脳裏に衝撃が走る。自分たちの事は誰にも知られないように脳波伝達だけで行われてきた。そしてそのメールは誰にも知ることは不可能なはずであったのに……。
「僕にも……PSYがわずかだけどあってね。 ……傍受してしまったんだ」
「希有ですね。科学者の上にPSYとは。 それより、そのトップシークレットの人物に何のお話でしょうか。できれば早く切り上げたいのですけど」
秒刻みの沈黙。
ふっと静まった檻の中から、さっきより強めの口調で返答があったのは数秒たってからだった。
「……裏銀河連合の本当の目的はM.Cだ。そうだろう? M.Cは自分の思ったモノを物質化出来るんだ。そんなモノが実際上層部の奴らの手に渡ったら……。 僕みたいな人間がごまんと出る。銀河連合は、崩壊の一途を辿るんだ」
「……」
イオンは無言で史郎の言葉を待つ。
説教を聴くためにここへ来たわけではないが……。