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「……君が暁を殺そうとしている事は分かる。けれど、M.Cだけは上層部の連中に渡さないでくれ。 それが、用件だ」
「イオン! 早くしろ。あと一時間で時空移転だ!」
廊下の入口でリングが声を大にして言った。
「取り引きとする材料は今の僕にはない。 ……こんな死ぬ間際でも、ゆずれないものはある。落ちぶれた科学者の最期の望みを叶えてくれ」
しっかりとイオンの瞳を捉えて、一筋の涙を流して史郎は言った。
「……そうですね」
「おいイオン!」
リングのいきり立った声と共にイオンは姿勢を正して史郎に二の句を告げた。
「自然が、時がその場で自分に伝えるでしょう。 なるようにしかなりませんが、抗うことは良いことだと自分は思います。Good ruck……」
今日が永遠ではないように
すぐに明日は 昨日になる
流れる川の中でも 岩にしがみついて
抗う強さを……