p34
ふふっと自嘲して暁は肩をすぼめる。
順平は昨日覗いた時の暁の顔を思い出して、はっと声の方を見た。
「……地球コロニーからの永久追放ってゆーのが未来の、“地球の”処刑方でね。っ史郎も……っ」
どこへ行っていいのかわからない、迷子。
必死になって“それ”をさがす、迷子。
そんな子にかけてやれる言葉を、順平はまだ知らなかった。
「あ、はは……。ヤ、ヤダなぁもぉ! ンな話し朝っぱらからさせないでよねぇ? まったくぅ」
「っごほっ!」
バンバンと暁は順平の背中を勢い良く叩き、順平は煙草の煙にむせてしまう。
喉にいがらっぽさを残したまま順平はむくりと上半身だけ起こし、手の平で煙草の火を揉み消した。
「うげっ! アッツくないワケ!?」
「んあ? こんなん慣れちまえばどってことねぇよ」
「あー、ツラの皮に比例して手の皮まで厚いんだ」
「~~~っどーゆうイミだそりゃ」
「ひとのベッドルームをヘーキで覗いてくるヤツは! ってコト☆」
「――……うっ。あれはだなぁ!」