p38
ヴヴッと例によって右ピアスからそれを伸ばし、暁はT.Pの様子をうかがう。と……。
「っ!? ジュンペー!!」
パシュ!
暁が叫んで順平に向かって倒れ込むのと、蛍光色の青いビームが暁の頬をかすって血をにじませるのはほぼ同時で。
「こちら026。目標確認。確捕にかかります」
サングラスをかけている黒づくめのT.Pは小型マイクにそう言って、つかつかと暁達の方へと足を運ぶ。
ビルの谷間。少し位の悲鳴が通りの方へ聞こえても、皆ケンカ位にしか思わない。
「————っくっそぉ!」
順平は暁の倒れ込んだ肩越しにさっきのビームガンを構え、T.Pめがけてそれを発砲する。
そしてそのタイミングを見計らってか、暁はぐらりと揺らいだ男に駆けよって男の額を右手いっぱいに包んだ。
「バイバイ、時空警察さん♪」
ポゥッ……。
暁の掌から発せられた蒼い光は夜のイルミネーションの如くまばゆい、幻想的な光を放ちながら暁が手を男から離すまで輝いた。
次にこの男が目を覚ます時。赤ん坊と同じレヴェルの思考に低下した時だ。
「ジュンペー! 早く逃げよう! 少しでもここから離れたい!」