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 ざあっと防波堤を駆け上がった順平は左側の河川敷に目的物を見つけ、叫んで右にジャンプして滑り落ちる。

「左だ暁!」

 3・2・1……ドウン!!
 ごうっ! という風の音と共に、S.D.Pの後方に置かれていたタイムボートはドロドロと溶け出して蒸発していく。

「————っっ貴様らぁっ!」

 総長は怒りに半ば我を忘れかけていた。
 今の衝撃で転んだ暁は横目で順平の安否を確認して立ち上がり、高々と笑いはじめる。

「あはははは! ザマぁないわね! ……これでアンタ達は還れなくなった。この時代で死んでいくのよ? ザンネンだけど」

 恐ろしいほど静かで、それでいてとてつもなく穏やかな死の宣告。
 そんな暁の背後でもう1人のT.Pがそろりと近づく。が……。

「っわああ!」

 T.Pは暁の感覚ナーヴにすでに察知されていたらしく、暁の小型ビームガンに撃たれてさっきの男同様前のめりに倒れそうになる。
 今の暁に容赦という言葉はなく、やはり右手の平で倒れる寸前の男の額を包み込んだ。

「T.Pを! 銀河連合S.Dより直々の命を受けたT.Pに危害を加えるのは第1級犯罪に値するぞ!!」