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 白いベッドに水色の医療着。緑色の酸素吸入機に心電図の何本もの線。右手には点滴の細い管が刺され、指先には血中酸素を測る機械。暁は、そこにいた。

「3分との事ですので。あと、会話はなるべくなさらないで下さい」

 長い眠りから覚めるように暁は自分の呼ばれた方へ、ゆうっくりと顔を動かす。
 瞳はまだ、アイスブルーのその色だった。

「ジュ……ペー……」

 うっすらと、口に被されている吸入機が息のせいでくもる。

「ひ……ば……」

「え? なんだ暁。何が言いたい?」

 点滴のつながれていない左手を順平は握り、必死になって暁の言いたがっている言葉を受けとめようと耳を口元へ近付ける。

「ひ……がん、ば……な。や……くそく……し、ろう」

 ―――― 彼岸花!! ――――
 順平は暁の言った言葉を思い出して暁の顔を見る。
 暁は、泣いていた。

「っ!? 暁! どうしたの? どこか痛い!?」

 順奈も涙を流しながらそう尋ねる。
 違う。
 順平は眉間にしわを寄せて、心の中でひとり断定する。