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そうじゃない。もしかしたらもう、見れないんじゃないかって……。
順平はゆっくりと上体をもとへ戻す。
「大丈夫だよ暁! 私とジュンがいるからね!」
“シロウ”との約束、守れないんじゃないかって……。
ぐっと順平は暁の手を更に強く握った。
「ずっと一緒にいるから!!」
「————っ待ってろ暁! 俺が彼岸花見せてやる! ぜったい待ってろよ!」
順奈が暁の胴にしがみついて声を上げたのと、順平がそう言い放って走り出したのはほぼ同時で……。それと共にまた、暁は眠りの海へと沈んでいくのだった。
ガーッと開かれた病院の自動ドアを出てすぐ順平は立ち止まり、焦っているのか体を小刻みに揺らしながら辺りを見渡し商店街の方へと足を走らせた。
もうすぐ午後6時。店を閉める所も多いはずだ! けれど何とかその前に……今日中に!
「え? 彼岸花? うちじゃちょっと置いてないわ」
2件目!
「彼岸花ってあれでしょ? 曼珠沙華の事でしょ? 悪いけどないなぁ」
神様……。ひと1人の命がかかってるんだ……!
3件目!