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「ヤ=シャ! ……わたくしは次代皇女などいりません!! そなたでなければ……っ、そなたでなければわたくしは——……っ!!」 ザシュ————!!

「?! ————っ!! ラ=ゴウ様!! 誰かっ、衛兵——!!」

 右手に構えていた龍神の剣は、勢いよくラ=ゴウの左手首から血潮を吹かせるのに十分だった。
 ラ=ゴウの悲鳴とも取れるヤ=シャへの訴えのあと、蒼いセアから届く光に照らされて、白い床は見る間に血の海へと染まっていった。